美文字の正体③ ~日本風の書~

 

さぬき出身のお坊さん、お大師さん、弘法大師・・

ちなみに私もさぬきは高松の出身ですが・・・

 

日本風の書とでも言ったらいいのでしょうか?その代表格に空海(弘法大師)の書が挙げられます。

以前、美文字の正体①で中国の唐代の書をほんの少しお話しました。

その唐の時代に中国に渡った人物の一人が空海です。

 

まさに天才という形容がぴったりの人物です。というか大天才、スーパースター!!

 

31才で中国(唐)に渡り、わずか2年で帰国するのですが、その間の内容がすごい。

まず密教をマスター(1000人はくだらない現地の修行僧をだしぬいて(表現は悪いですが・・))、

また当時の中国最先端の書、最新の土木建築技術(さぬきの満濃池を修堤)、仏像製作方法、うどん製法などを完璧マスター!

 

わずか2年間です。しかも異国の地です。

 

とりあえず書に話をもどしますが、中国(唐代)の書(1種類や2種類ではございません)をマスターして日本に持ち帰っています。

密教の布教と共に書かれた手紙や書論は名筆として残されています。

 

日本人が親しみ、馴染みのあるどこか懐かしい書、日本人向きの書・・・

 

そんな書の祖の一人が弘法大師・空海だと思っています。

 

今度里帰りした時には善通寺四国八十八ヶ所霊場第七十五番札所)、空海出生の地に立ち寄らせて頂きます。もちろんパワスポのひとつです。