ART探訪 書を巡る 愛媛編②
三輪田米山を訪ねて
米山は愛媛を代表する書家です。(1821〜1908)
愛媛には米山が揮毫した碑が百点以上有るといわれています。
その中でも以前から拝見したかった数点をピックアップして訪問しました。
中でも松山市にある井手神社の注連石に刻された『上善如水』(※1)。
もちろん米山が揮毫したものを刻したものです。
実際に拝見すると、石碑とはいえ忠実に刻されており、
また私自身が好きな言葉でもあった事もあり、
色々思いを巡らせながら暫く時を忘れて見入ってしまいました。
他にも何点かの碑を見させて頂きましたが
どれも雄大で、もちろん古典を踏襲された内から滲みでる力を感じさせられた気がします。
今回もまた前回の『空海』の書と同じく、
拝見した時の感動を呼び覚ましながら、
拙いながらも、あくまで自分の主観ですが
『上善如水』を臨書しました。
少しでも自身の肥やしになれば良いのですが…。
最近ぐっと寒くなりました。流行病に気をつけて、
残り少ない年を共に頑張って行きましょう。
健心書院
(※1)
『上善如水』(上善は水の如し)
最上の善は水のようなものである。
水は万物に恵みを与え、
しかも争うことはない、
自己主張もしない。
また誰もが嫌う低い方へ低い方へ流れてゆき、
やがてそこにおさまる。